「育休中に『もう仕事に戻りたくないな…』」と思ったことはありませんか?
私もまさにそうでした。子どもと一緒にのんびり過ごす毎日が幸せすぎて、職場復帰なんて考えたくなかったんです。
刻一刻と迫りくる復帰日。動悸が止まりませんでした。
でも現実には「生活費はどうする?」「社会保険は?」「キャリアは?」と仕事を辞められない理由ばかりが頭の中を駆け巡って、辞める決断は出来ませんでした。
今回は、育休中に退職するメリット・デメリットや、復帰するときのモチベーションの上げ方、そして私自身の体験談をまとめます。
育休中に仕事を辞めたくなる気持ち
育休中に「もう辞めたい」と思うのは、自然なことです。
私自身も、子どもを保育園に預けてまで仕事をするなんて「かわいそう」と感じていました。
実際に私は、子どもが10ヶ月の時に保育園に預けて復帰しました。
あれから1年以上が経ち、当時の選択は間違っていなかったと思う一方で、「もっと一緒にゆっくり過ごしてもよかったのかもしれない」と今でも思うことがあります。
子どもと一緒に過ごす時間を優先したい
母親であれば「小さな子どもと一緒に過ごしたい」という気持ちは自然です。
成長が著しい時期だからこそ、そばで見守りたい、できるだけ長く一緒にいたいと思うのは当然のこと。
私も復帰前には、「まだ話すことも、歩くのもこれからなのに…」と後ろ髪を引かれる思いで保育園に預けていました。
職場の変化や人間関係に戻るのが不安
私の職場では女性社員が育休を取得し、復帰すること自体は珍しくありませんでした。
ただ、復帰した女性社員が以前のように働きにくそうにしている姿も何度も見てきました。
「次は自分の番かもしれない」と考えると、気持ちが重くなり、復帰に憂鬱さを感じることもありました。
さらに、1年というブランクがあれば、人事異動や人間関係の変化もあります。
同じ職場に戻っても、以前と同じように仕事ができるとは限らない。
これは復帰前に念頭に入れておきたい現実です。
家事・育児・仕事の両立を考えると不安しかない
「果たして自分にできるのか…」という不安も強くありました。
朝は子どもを保育園に送り、夜は帰宅してから夕飯・お風呂・寝かしつけ。
仕事をしながら家事と育児をこなす生活を想像すると、どうしても「大変そう」というイメージしか浮かびませんでした。
実際に復帰してみると、その想像は現実となり、毎日が時間との戦いでした。
だからこそ「やっぱり辞めたい」と思うのは、多くのママが抱える自然な感情だと思います。
育休中に退職するメリット
子どもとの時間が増える
育休中に「この子とずっと一緒にいたい」と感じたママは多いと思います。
退職をすれば、通勤や勤務時間に縛られず、子どもと過ごす時間をしっかり確保できます。
とくに子どもが小さいうちは成長のスピードがとても早く、昨日できなかったことが今日できるようになったりしますよね。そうした瞬間を見逃さず、一番近くで見守れるのは大きなメリットです。
「もっと一緒に過ごしたい」という気持ちを優先できるのは、退職を選んだからこそ得られる大切な価値だと思います。
自分のペースで働ける可能性(フリーランスや在宅ワーク)
会社を辞めることで、必ずしも「働かない」選択になるわけではありません。
今は在宅でできる仕事や、フリーランスとして自分のスキルを活かせる働き方も広がっています。
例えば、
- 在宅でできる事務・ライティング・デザインなどの仕事
- スキルシェアやクラウドソーシングサービスの活用
- 副業から少しずつスタートして収入につなげる
といった選択肢もあります。
会社員のように決まった時間に縛られず、生活リズムや子どもの成長に合わせて働けるのは、退職の大きなメリットです。
通勤や人間関係のストレスから解放される
職場復帰で不安なのが「通勤の大変さ」と「人間関係のストレス」という方も多いのではないでしょうか。
朝の保育園送迎から満員電車、帰宅してからの家事…と考えるだけで、心が重くなることもあります。
また、産休・育休を経て戻ると、部署の変化や人間関係の微妙な変化に気を遣うこともありますよね。
そうしたストレスから解放されるのは、退職の大きな安心材料です。
自分と家族の生活を優先し、ストレスを減らした環境で暮らせることは、心身の健康にとってもプラスになります。
育休中に退職するデメリット
一方で、退職にはリスクもあります。
- 社会保険や手当などの保障がなくなる
- 安定した収入が途絶える
- キャリアの中断(再就職のハードルが上がることも)
- 家族や周囲から理解されにくい場合がある
このあたりは冷静に考えておきたいところです。私も「辞めたい気持ち」と「経済的な不安」の間でかなり揺れ動きました。
また、育休は復帰前提の休みなので、退職することで会社にも迷惑をかけてしまうということは忘れないでおきましょう。
復帰する場合のモチベーションの上げ方
「やっぱり復帰しよう」と決めても、気持ちを保つのはなかなか大変です。
そこで、少しでも前向きに働けるように、モチベーションを保つ工夫をしてみましょう。
「今だけ」と期間を区切って考える
「ずっとこの生活が続く」と思うと気が重くなってしまいます。
そんなときは、「とりあえず1年だけ」「子どもが3歳になるまでは」など、自分なりに期間を区切って考えるのがおすすめです。
私自身も「1年だけは復帰してみよう」と割り切ったことで、少し気持ちが楽になりました。
収入・キャリア・社会とのつながりに目を向ける
復帰することで得られるメリットに意識を向けるのも効果的です。
- 安定した収入が得られる
- キャリアを継続できる
- 大人と会話できる、社会とつながりを持てる
特に「社会とつながっている」という感覚は、育休中に感じやすい孤独感を和らげてくれる側面もあります。
実際に私も育休中は夫しか話す相手がいなかったので、息が詰まることもありました。外で働き、人を関わることでリフレッシュになることもあります。
在宅ワークや副業を準備しながら働く
「このまま会社員を続けるのかな…」と不安に思うなら、復帰と並行して新しい働き方を模索するのも一つの方法です。
- 副業で少しずつ経験を積む
- 在宅でできる仕事をリサーチする
- スキルアップのための勉強を進める
復帰を「将来の準備期間」と位置づければ、働く意味が増えて前向きな気持ちになれます。
実際に私も、メルカリ中国輸入や古着販売、情報発信、ライティング、AI…たくさん学びました。実際にやってみないと自分に合っているのか分からない部分があるので、まずは情報収集をして、実際に挑戦してみましょう。
私の場合、情報収集は、主にSNSを利用していましたが、悪徳な場合もあるので見極める力は必要となります。スクールやコミュニティに入会する際も、入会金や月額費用がかかることが多いです。「お金を投資したから、楽して稼げる」ではないので、その後の自分の頑張りが必要となります。
家族や保育園に頼ることを前提にする
「全部自分でやろう」と思うと、必ず行き詰まります。
夫や家族、保育園に頼れる部分はしっかり頼ることが大切です。
私も最初は夫に頼ることに後ろめたい気持ちがあり「ごめんね」が口癖になっていました。でも子育ては二人で協力するのが大事です。「ごめんね」ではなく「ありがとう」を伝え、お互いできるときにできる方がやる方式に変えました。
子育てと仕事を両立するためには、自分ひとりで背負わないことが一番のポイント。
「助けてもらうのが当たり前」と考えた方が、心がずっと軽くなります。
筆者の体験談
私は育休中、本当に復帰したくなくて、ずっと在宅で働ける方法を探していました。
メルカリの中国輸入や古着物販をして、部屋中が在庫だらけになったり、赤字になったり。でもそれは良い経験だったなぁと今では思います。
それでも「一度は戻ろう」と決めて復帰。実際に1年間正社員として働きました。
結果、「やっぱり自分には合わない」と確信できて、今は辞める決断をしました。
復帰したからこそ後悔なく「次の道に進もう」と思えています。
きっと復帰せずに辞めたら、仕事に対して未練が残ってしまったと思います。
まとめ
育休中に「辞めたい」と思うのは特別なことではありません。
辞めるメリットもあればデメリットもあります。
私の経験から言えるのは、**「一度復帰してみてから辞めても遅くない」**ということ。
どちらを選んでも、あなたが納得できる働き方を選ぶのが一番です。
「ママだから」「周りがそうしているから」ではなく、あなた自身がどう生きたいかを大切にしてほしいと思います。
人生は一度きりです。自分が幸せだと思える選択をしていけたらいいですね。